デスクトップPC初自作しました
太長不看
- はじめてデスクトップPCを組みました
- 計14万円で満足いくスペックになりました
- はじめ怖がってたけど簡単でした
- 元ご学友の皆様にたいへん助けられました ありがとうございました
0. この私が「デスクトップPC」を「組む」とは
私はPCを持つようになって10年弱の間ノートPCしか触ってなかったので、私がデスクトップPCを持ち、しかもそれを組むだなんて考えたことがありませんでした。
そんな中、ここ最近私用のノートPC (ASUS ZenBook 3) が限界を迎え、ラボで購入したノートPC (msi GF63 Thin(ゲーミングPC)) は重くて持ち運びに苦労し、更にPCゲームを始めたことで、デスクトップPCの導入が現実味を帯びてきました。
はじめはBTO (受注生産で既に組み上がったやつ) でもいいかなと思ったのですが、より安く、より高スペックで、かつ自分の望むカスタマイズをしたい、ということで、自作PCという選択肢が浮かび上がりました。
幸い、良いスペックのPCを組んでも暮らしに響かない程度の貯金があったので、私は意を決してデスクトップPCを組むことにしました。
しかし私は「PCIeって何」となる程度にはPCの知識がない人間です。
CPUはCore i7 がつよくてGPUはGeForce GTX1080Ti がつよい~という前時代的素人知識しかなかったです。大丈夫か?
...となったので、まずは高専時代の友人 (みなさん自作PC所有) に相談しました。
1. やりたいことからスペックを決め、スペックから部品を決める、そして金
まず私は組んだPCで何をしたいのかはっきりさせました。私の場合は
と言っても素人の私にはこの要求項目からは明確な要求スペックを決められませんでした。
代わりに、私がラボで使用しているゲーミングラップトップのmsi GF63 Thin のスペックを超えたい、ということは明確でした。つまり、
は最低要求スペックです。つまりデスクトップ用パーツだと、CPUはi7の9世代、GPUはGTX 1660あたりになるんでしょうか?
そして、予算はどんなに高くなっても20万、16万くらいだといいなと決めました。
...ということを念頭に、友人にいろいろ相談した結果、部品を以下のように決めました。
CPU: AMD Ryzen 7 3700X 3.6GHz 8C/16T 36MB 65W \38,980
CPUはIntel Core iシリーズしか考えてなかったのですが、今はAMD Ryzenがコスパ良と教えてもらいました。RyzenシリーズはCore iシリーズに対してマルチスレッド性能で勝負!という感じらしいです。
ただ一つ私が知らなかったこととして、そもそもCore iシリーズは内臓GPUがあり、Ryzenはそれがないということです。これはつまり、マザーボード側の映像出力端子が使えないということです。まあ映像出力はGPUからとるのでそこまで深刻じゃないです。4画面以上やりたいときはグラボ増やします。
マザーボード: ASUS TUF GAMING B550-PLUS AMD B550チップセット \18,667
まず私はマザーボードに何を求めるべきなのか、製品によって何が違うのか全く知りませんでした。友人から、載せるCPUによってチップセットが異なるということを教えていただきました。
また、Intel Core iシリーズは型番によってチップセットが異なるが、 AMD Ryzenシリーズはある程度共有できるということも知りました。
私が選んだCPUのAMD Ryzen 7 3700Xに最適な (CPUの性能を最大限引き出せる?) チップセットはX570らしいですが、これは少し高いので、B550を選びました。この組み合わせでまったく問題なく動作したので安心です (知識のある方にとっては当然のことかと思いますが...)。
CPUクーラー: Wraith prism cooler (CPU付属)
これはCPUに付属してきました。光るし形がかっこいい。あと性能もいいらしい。対してCore iシリーズのクーラーは未だに90-2000年代を思わせるデザインみたいですね。
GPU: Palit GeForce RTX2060 SUPER DUAL 8GB \42,980
スペックとお金の兼ね合いでRTX 2060 Superに決めました。
このPCを組んだ時期はちょうどRTX 3000番台の発表と重なったので、そんな時期に2060Superを買っていいのか?と不安でした。しかし、この発表で値下げされうるのは2080 Tiなどのハイエンドモデルであって2060Superは影響ないだろうとのことでした。
あと、同じGeForceシリーズでもいろんな会社が作ってるということを初めて知りました。友人からPalit製が一番安いと教えていただいたので、そちらに決めました。
RAM: TEAM DDR4 3200Mhz PC4-25600 16GBx2 \12,980
RAM 32GBもいるのか?と最初は思いましたが、8GBx2とか16GBx1とかと比べてもそこまで価格に差がなかったので16GBx2を買いました。規格については知らないので、単に一番新しいものを選びました。あとは値段で。
ストレージ: SSD 1TB (W.D Blue SN550) \12,799, HDD 6TB (TOSHIBA DT02ABA600) \10,980
ストレージって今こんなに安いんですね。SSDは1TBで、HDDなら6TBで1万円ですって。
SSDの規格はよくわからないですが、NVMeはSATAの3倍速いと誰かが言ってました。シャアかな?
HDDはPCを組んだ数日後に後付けしました。これは200 GBほど色々突っ込んでるGoogle Driveとのファイル同期先にするのが主な目的です。
PSU: Apexgaming AG-750M-JP 750W \8,660
PCの電源も何が重要なのかあまり知りませんでしたが、他のPCパーツの消費電力(特にCPU、GPU)と、電源の電力変換効率 ("80 PLUS GOLD"など) が大事らしいです。
スペックとして、供給電力は余裕をもって消費電力の2倍、かつ電力変換効率は80 PLUS GOLDを友人からおすすめされました。
あとは値段とレビューできめました。
ケース:THERMALTAKE H200 TG RGB Snow Edition \7,670
そしてPCケースです。私はできるだけフラットでシンプルな白がいいなと考えてました。初案ではSharkoon PURE STEEL White がよかったのですが、どうやらどこも品切れみたいでしたので、これに決めました。
金曜日の昼にまとめて注文したら日曜日の午前にぜんぶ来ました。すごい。以下買ったパーツたち
これで計 \153,716 となりました。目標どおり。
2. 組むのはマニュアル通りでそれ以上でもそれ以下でもないから省略して完成図
気が向いたら組んでるときの頭の中とか書くと思う 配線は見逃してください。初自作なりに頑張りました。
最近のオタクはPCを光らせるなと言いがちだけど "適度に" 光ると実際かっこいい。デスク下に置くからあまり意味ないけど。
これは撮影のために小奇麗に整頓されたPCデスクです。
3. スペックは1.で述べたとおりでそれ以上でもそれ以下でも略
さて、1. で述べた要求項目を振り返って、このPCを評価しましょう。
- ブラウザを開きながらAdobeのソフトウェアをサクサク動かしたい (最も重要)
→ ◎ (この程度ではびくともしない) - MATLAB + PsychToolBoxで重めの描画をカクツキなくやりたい (重要)
→ ? (MATLABをまだめんどくさくて入れてない) - ブラウザを開きながらVALORANT(ゲーム)をサクサク動かしたい、できればApex Legendsをサクサク動かしたい (そこまで重要じゃないけどモチベとしては大きい)
→ ◎ (びくともしない) - かっこいいのがいい (だいじ)
→ ◎ (ええやん)
はい、完璧ですね。
あと何かしらのベンチマークを、ということで、友人からサジェストいただいたCinebench でCPUの性能を測ってみました。
よくわかんないけどいいらしい、でもXeonとかスリッパとかを比較対象にするのは違うと思う
4. おわりに
デスクトップPCを組んだらクッソ重いゲーミングラップトップPCを毎日ラボへ持ち運ぶことがなくなってとてもうれしかったです あとOBSとレコボ同時に立ち上げて配信してもびくともしないのでこれからは軽率にDJ配信ができます (やるとは言ってない)
はじめは私がPCを組むなんてできるのか・・・?と怖がってましたが、全くの杞憂でした。コトブキヤのアーマード・コアシリーズを組むほうが5000兆倍難しいです。不安はすっかりなくなったので、これからは軽率にPCを組んでいけると思います。ただしカネはついてこない
最後に、自作PCやるにあたって高専時代のご学友の皆様にはあらゆる面で大変助けていただきました。この場を借りて改めて感謝申し上げます。