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ヌクレ落ち度(ヌクレに落ち度がある)

TUTの3系(情報・知能工学系)に入学する/興味あるひとに向けた何か

この記事は TUT Advent Calendar 2019 25日目の記事です。
adventar.org

どうも、


こういう者です。

これは弊学(豊橋技術科学大学)の情報・知能工学系(3系)に興味がある人とか来年度お越しになる人とか、あるいはいま3系の学部3年生で来年度の研究室選びがそろそろ頭の中に出始めている人とかに向けたおはなしです。

3系って

ここは情報・知能工学系という名の通り、情報工学と{人工, 自然}知能を主な領域とした学系です。「情報」ならば扱うものは様々で、情報系として想像しやすい、概念としての情報や画像、音声、自然言語もそうですが、ヒトの感覚情報(視覚、聴覚、運動など)も3系では取り扱います。いわゆる「脳科学」をしたいなら3系はひとつの選択肢です。お隣4系(生命工学)にも脳を取り扱うラボはありますが、あちらは分子生物学的なほうがメインなので、想像がたやすい脳科学(脳波とか)なら3系です。かくいう私も平たく言うと脳科学の類を解剖と機能の両面から研究しています。あとはロボットやメディア応用の研究も盛んで、探索ロボットや、ヒトとロボットの相互関係(ヒューマンロボットインタラクション)の研究、機械学習のアートへの応用もやってます。

まとめると、高校や高専で行ってきた情報工学はもちろん、脳や心理、メディア応用に興味がある方は3系を選びましょう。

話の流れでお気づきかと思いますが、学部3年~修士2年までの一貫教育が基本の弊学では、授業よりも研究が学生生活全体の流れとしてもメインになります。対して学部の授業はもちろんみっちりあって、前期は朝9時から夜6時まで全くヒマがないと思ってください。でもその内容を見てみると、高専を出てきた方にとってはただの高専の焼き直しでしかないと思います。ここは残念ポイントだとはっきり言えます。高専でやった科目は単位認定してほしいですよね。そのぶん高専では座学だったものを演習メインで行うとか、そっちのほうが知識の定着という意味でも良いのでは?とここ以外でも何度も言ってます。が...

で、それを乗り越えた学部3年後期は「「「ヒマ」」」です。ヒマ過ぎて逆に心身を病む可能性がある(ぼく)ので、サークル活動でもバイトでも遊びでも、あるいは興味ある勉強をするでもいいので、人生最後の自由時間をここで謳歌しましょう。

学部4年から

学生生活最後のインターバルが終わると、年度の頭に研究室配属が決まります。ここは自由選択の後成績による殴り合いが始まります。人気のラボは成績がよくないと弾かれます。弾かれると2順目でまだ埋まってないラボに選択の幅が狭まります。悲しいですね。ここは学部3年の成績がものをいうのです。データサイエンス、メディア、脳科学のそれぞれ一番規模の大きいラボは毎年人気な傾向がありますのでご注意ください。

で、その前3月に研究室見学の期間があるのですが、ここで私がおすすめする行動は、
「そのラボの学生に、他のラボの様子を聞いてみる」ことです。
ラボが違うからと言って完全に分断されているわけではなく、他のラボに友人がいたり、物理的に居室が隣同士だったりすると、けっこう他ラボの良い面での様子、そして悪い面での様子(重要)が聞こえてくるものです。悪い面は、ラボ見学の場では当事者からほとんど知ることができません。従って、そのラボの外部に漏れ出た部分を聞くことでのみ情報を得られると考えるべきです。自分の興味ある分野かどうかに先立って、「この人間関係の中に私が入って、少なくとも3年間、心を病まずに生きていけるか?」を考えるべきです。そういう情報を得るという点では、Twitterはかなり良いツールです。サークルの先輩のツイートは、そういったところに注目して見るといい判断材料になるでしょう。

大学院って

大学院に入学することを入院といいます[要出典]。察してね。

というのは半分冗談かつ半分本当で、修士では必ず1回は学会発表、うまくいけば論文執筆となります。つまりそのための成果が求められます。たいていの人はこれに就活が重なるので、非常に大変そうです。
そして、何かをこじらせると


こうなることが明らかになっていますが、そのメカニズムはよくわかっていません。


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博士前期課程・後期課程の退学者数の年推移

上に示したのは博士前期課程(修士課程)と博士後期課程の学生が、1年あたり何人退学しているか、というグラフです。ほとんどの人が博士前期課程にそのまま進むうちの1割いかないくらいが退学してることになります。やってる研究がどうしてもうまくいかなかった、という致し方ない事情もあるので、退学じたいは決して珍しくも悪くもないとは思いますが、退学者は特定のラボに偏って出ているような気がします。はたして...

さいごに

大学周りの生活事情は書かなかったけど、気になる方は豊橋技術科学大学googleマップで確認して察してください。