ドイツのトリとサリエンシー
この記事は,ドイツのトリ Advent Calendar 2018 2日目の記事です. adventar.org
ある日私はドイツのトリを拝見し,この写真はどう頑張ってもドイツのトリへ真っ先に目が行ってしまうなぁと思いました. 真っ先に目が行く=最も注意が行く,と考えると,ドイツのトリは最もサリエンシーが顕著なのでは?と私は考えました.
ドイツのトリのサリエンシーは如何ほどか
サリエンシーは,視覚的にどれだけ「目立つか」という特性です.
その計算モデルとして,1985年にKochとUllmanによってサリエンシー・マップが提唱されました.
それを実際の画像で計算できるよう,1998年にIttiらが発展させました.
サリエンシー・マップの考え方は,画像を低次な特徴(輝度,色,方位)に分解してそれぞれのマップを作成し,それらを重み付け統合するという感じです.
そして,これをドイツのトリに適用したらどうなるのか,と私は考えました.
今回は「Saliency Toolbox」を使用しました.
これはMatlab上のプログラムで,Dirkによって開発されました.
私は研究目的で使用するこのツールボックスの動作テストとして,そのテスト画像にドイツのトリを選びました(つまりライセンス準拠).
これは,サリエンシー・マップのほかに,最もサリエンシーが顕著=目立つ部分を黄色い枠で出力してくれます.
GUIにドイツのトリを入力して,とりあえずどの特徴も重みは1にして実行しました.
さて,写真のどこが最も目立つのでしょうか?
結論:ドイツのトリは一番目立つ
おまけ:サリエンシー・マップの出力はこんな感じです.
他にもサリエンシーが顕著な部分があるようなので,顕著な順番に見ていきましょう.
...
結論2:ドイツのトリ以外のトリは目立たない
追記:今日はTUT Advent Calendar 2018 にも記事を投稿しました.よければご覧ください.